「平屋の設計ってどうやって考えればいいの?」
「建物の広さってどれくらいが適切なの?」
ワンフロア構造となっている平屋は、2階建ての住宅とは異なる特徴があります。バリアフリーとしても注目されており、平屋で暮らしたいと考えている方も多くいることでしょう。
しかし、ワンフロアで全てが完結する平屋は、2階建てと勝手が違い、どのように設計プランを建てるべきかわからないと頭を抱えている方もいるはず。
そこで本記事では、平屋に4人家族で生活するために必要な建物の広さやプランニングのポイント、施工事例を紹介します。家族で住める平屋を建てようと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
平屋に4人家族で住むメリット・デメリット
まずは、家族で平屋に住むメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
平屋に住むメリットとして、以下の3つがあります。
- 家族との距離が近い
- バリアフリーにしやすい
- 維持費が安い
ワンフロアで完結する構造上、家族間の距離が近くなります。家族とのコミュニケーションが取りやすくなることに加え、子どもや高齢者がいる家庭では現在地を把握しやすいため、安全を確保できます。
また、階段などの段差がなくなることでバリアフリー設計を実現しやすく、高齢者や障害者でも移動しやすい間取りにすることが可能です。
さらに、費用面でも2階部分が荷重となって負担になることもないため、メンテナンスの頻度や修繕工事の規模を抑え、トータルの維持費を安くすることもできます。
デメリット
平屋に住むデメリットとしては、以下の2つがあります。
- 2階建てより狭い
- 階段がないので移動が不便
1階部分に生活空間が集まるのは、デメリットになることもあります。家族間の距離が近くなる一方で、狭さを感じることもあり、プライベートの時間を大切にしたい人にとってはストレスになってしまう可能性もあります。
また、間取りによっては移動が不便になるかもしれません。2階部分がないと家族の生活動線がぶつかりやすく、移動しにくいと感じる人もいるでしょう。
平屋を建てる上で、設計プランはとても重要です。4人家族でも快適に過ごせるような間取りにするには、部屋の配置や動線の確保を重視して設計する必要があります。
4人家族が平屋に住むのに適した広さ
ここでは、4人家族で平屋に住む場合の、適切な広さを解説します。広さの基準として、以下の3つのタイプがあります。
この3つごとに、平屋を建てる際の適切な広さを知っていきましょう。
都市型:95平米以上
都市の中心やその周辺に建てる平屋の広さについては、国土交通省が水準となる面積の計算方法を示しています。
都市型の平屋の場合、4人家族では95平米以上が適切な広さとなっています。都市部は建物が密集しているので、コンパクトなサイズが推奨されています。
一般型:125平米以上
都市の郊外や一般地域に平屋を建てる場合も、水準となる面積の計算方法を国土交通省が示しています。
一般型の平屋に4人家族が暮らす場合、125平米以上の平屋が推奨されています。都市型に比べて広い面積が適切とされており、余裕を持った間取りを設計しやすくなっています。
ただし、これらの面積は設計する上での基準となるもので、上記の面積に達していなくても問題ありません。また、平屋に住む人数や家族の年齢によって適切な広さの水準は異なるので、詳しくは国土交通省のHPをご覧ください。
最低限:50平米以上
国土交通省は、最低限の生活が送れる平屋の面積として最低移住面積水準を示しています。
最低移住面積水準は、4人家族で想定すると50平米以上確保するのが求められています。50平米以上あれば、建物としての最低限の基本機能や居住性能、外部性能を確保できるとされています。
住生活や面積の水準について詳しく知りたい方は、国土交通省のHPをご覧ください。
4人家族で住む平屋のプランニングのポイント
ここでは、平屋のプランニングにおけるポイントを解説します。ポイントは以下の3つです。
以下で詳しく解説するので、プランニングの参考にしてください。
家族構成やライフスタイルに合わせて考える
ポイント1つ目は、家族構成やライフスタイルを踏まえてプランニングすることです。これは平屋に限りませんが、現在の家族構成や個人のライフスタイルを把握してプランニングしていくことが大切になります。
そのため、家族間で意見を出し合い設計を考えていくようにしましょう。なるべく家族全員が設計に携わることで、住みやすい平屋をプランニングできます。
動線を意識して間取りを決める
ポイント2つ目は、動線を意識して間取りを決めることです。動線とは人の移動経路のことで、特に平屋は1階部分に全ての部屋が集まるため動線は重要です。
スムーズな移動が可能で、かつ動線が交差しない間取りにすることで、ワンフロアでも快適な生活を送れます。プランニングの際は、動線を意識してみてください。
収納スペースをしっかり確保する
ポイント3つ目は、収納スペースを確保することです。間取りに気を取られていると、後になって物を収納できるスペースが少ないと気付くことがあります。特に4人家族の場合、十分な収納スペースが必要になるでしょう。
収納用として使えるスペースを確保し、整頓された状態を維持できるような設計を意識してみましょう。
4人家族の平屋の施工事例
ここでは、4人家族の平屋の施工事例を紹介します。今回紹介するのは、以下の広さごとに3つあります。
それぞれ以下で詳しく解説するので、間取りを決める際の参考にしてみてください。
3LDK
洋室が左右に離されているため、個人のプライベートの空間を確保できます。仕事や趣味に集中したいときに、他の家の行動が気になりにくくなっています。
トイレや洗面台は2つずつ設置されていて、延床面積が広い平屋でもアクセスしやすくなっています。また、2世帯での生活も可能など、さまざまな暮らしを実現できます。
4LDK
南側にあるLDKから見て、3つの洋室は隠れるように設計されているため、来客時でも安心してプライベートを確保できます。
また、トイレや浴室、洗面室などの水回りは1箇所に集中され、押し入れなどの収納スペースが確保されています。動線や収納スペースも意識された、4人家族でも住みやすい平屋です。
5LDK
回遊動線という行き止まりのない間取りが特徴で、子どもが外で遊んで帰ってきて、シューズロックに靴をしまい、そのまま洗面室や浴室に向かいやすい動線になっています。
また、ユーティリティスペースも設計されており、雨の日でも洗濯物を干す空間を確保できます。4人家族だと洗濯物も多くなりやすいため、ユーティリティスペースがあると利便性が向上します。
4人家族の平屋を建てる際の注意点
ここでは、4人家族が住む平屋を建てる際の注意点を解説します。注意すべきポイントは以下の2つです。
以下で詳しく解説するので、平屋を建てるときの参考にしてみてください。
予算をしっかり検討する
1つ目の注意点は、予算をしっかり検討することです。平屋は2階建ての住宅に比べて地面と接する面積が広くなるため、基礎部分と屋根の工事費用が高くなる傾向があります。
2階建て住宅の建築費用の1〜2割ほどコストがかさむとされているため、予算はしっかり検討する必要があります。いくらまでを予算として充てるのか、事前に決めておきましょう。
施工会社をしっかり選ぶ
2つ目の注意点は、施工会社をしっかり選ぶことです。設計した間取りを元に施工会社が工事に携わるため、理想とする平屋を建てるには、確かな建築技術を有する施工会社に依頼するべきです。
施工会社を選ぶ際は、ホームページなどに実績が記載されているか確認しましょう。また、いくつかの施工会社に見積もりを取ってもらい、施工プランを比較することも大切です。
平屋を建てるならRDESIGNがおすすめ
項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社 TOMITSUCA |
所在地 | 山形県山形市青田南23-31 |
設立年月日 | 1936年創業・1969年設立 |
施工エリア | 山形市・上山市・寒河江市・天童市・東村山郡山辺町・東村山郡中山町 |
公式サイト | https://rdesignhaus.com/ |
4人家族で暮らす平屋を建てるならRDESIGNがおすすめです。RDESIGNは90年という歴史を誇り、株式会社TOMITSUCAが展開する住宅ブランドです。施工エリアとして山形県で家づくりをしています。
顧客が住みたい家を提案するというコンセプトがあり、設計段階から建築家や工務店と共にプランニングが可能です。専門家のサポートがあるため、自由なデザインで間取りを決められます。
予算や具体的な間取りが決まっていれば、顧客の希望に合わせたプランを提案できます。山形県内で平屋を建てようと検討している方は、気軽に相談してみましょう。
まとめ
本記事では、4人家族が平屋で住む場合の適切な面積やプランニングのポイント、施工事例について解説しました。平屋の特徴を把握して適切にプランニングすれば、4人家族が快適に過ごせる平屋を建てることが可能です。
予算や施工会社選びには注意しつつ、今回紹介した3つの平屋の面積水準や施工事例を参考に、平屋を設計してみてください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。